巻き爪の治療という表記で関わってくる主な法律

「巻き爪の治療」で関わる主たる法律は？　

私どものように巻き爪の施術に関わっていると、巻き爪治療、巻き爪矯正、巻き爪補正、巻き爪ケア、巻き爪修正、巻き爪の補修、丸い爪の矯正、丸い爪の治療などの言葉と遭遇することがあり、かなり混同されて使用されていることを見かけます。

しかし、、、

施術を行う側は、巻き爪に関わる言葉には制限があって、関わってくる法律も様々になってくることを理解しなければなりません。

また、セミナーを行う側にも説明しておく義務があるのではないかと思うところです。

 

関わる法律

施術面
医師法のほか免許がなければ行えない業種（医業・美容、理容業・あんまマッサージ、鍼灸、柔道整復師業）・医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律（薬機法）の法律に触れることのないようにする。

 

契約面
特定商取引法・消費者契約法・割賦販売法

その他広告など
不当景品類及び不当表示防止法（景表法）

 

ここでは表示について触れてみたいと思います。

※表示とは
消費者を誘引するための手段として事業者が事故の供給する商品、サービスの品質、規格、その他の内容や価格等の取引条件について、消費者に知らせる広告、表示全般を指します。

景表法
不当な広告表示等による消費者の誘因を防止するため、消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害する恐れのある行為を禁止するなどにより、消費者の利益を保護することを目的とした法律です。

商品やサービスの内容について、実際のものや競合事業者のものよりも著しく優良であると消費者に示す表示（優良誤認）や、取引条件について実際のものや競合事業者のものより著しく有利であると消費者に誤認される表示（有利誤認）を禁止しています。

よく見かける違法性のある広告

①使用前使用後の比較写真の掲載
通常あり得ない短期間での急激な変化があるかのような表示や体験例、裏付けとなる合理的な根拠のない効能・効果・比較写真の表示がこれにあたります。
掲載するには必ず次の要件を満たすことが必要になります。
→Ａどのような施術であったのか。
　Ｂどの施術メニューをどのくらいの期間施術したのか。
　Ｃどのくらいの頻度で施術したのか。
　Ｄ補助的な器具やサプリなどの可否はどうかなど

②商品・サービスの効果、性能など著しい優位性を示す広告表示
全ての事業者は、商品やサービスの品質、規格などの内容について優良であるという表示をする場合には、広告表示内容を裏付ける合理的な根拠を示すことが必要です。

③効果効能に関しての広告
次のような表示は法律に抵触する恐れがあります。
→ＡデトックスＢ脂肪燃焼Ｃ毒素排出Ｄ血行促進Ｅ新陳代謝促進Ｆ細胞の活性化など

④広告表現、表記の禁止事例
Ａ全く欠ける事がない事を意味する用語
→完全、完璧、絶対、永久、保証、必ず、万全など
Ｂ他より優位である用語
→世界一、超、業界一、抜群など
Ｃ最上級を意味する
→最高、極み、一級など
Ｄ薬機法に抵触する用語
→治す、治る、治療、療法、医学的、医療、診察、診断、効くなど　　

根拠のない表現表記は禁止です。

 

まとめ

私たちを取り巻く法律は表記だけでも非常にたくさんの法律があります。

この法律を遵守しつつ、正しく施術を行うことが重要であり、ルールを守ることが消費者を保護することに繋がっていることを学びました。

この法律は、巻き爪の施術を行う方に限らず、多くの施術を行う方々も含めた内容であり、エステ、ネイルサロン、整体業などにも適応されるのです。

広告をしたりする側にとり、ぎりぎりの表現になってしまうことは、顧客を誘引するにあたり仕方のない部分として見られがちではありますが、不適正な部分に関しては改め、正しい情報を伝える事こそ適正なサービスを提供し、私たち自身を守ることでもあることを学んだ気がします。

 

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