A爪甲肥厚・爪甲後彎症の特徴
爪甲肥厚・爪甲後彎症では65歳以上の44%に母趾に飛行を認めます。
この肥厚を伴った爪がどのように影響するかと言うと
①転倒につながりやすい
②運動能力の低下につながる
③日常ADL・I ADLの低下につながることが懸念される。
上記は初診時と処置後の写真
B爪甲肥厚・爪甲後彎症の発生機序
①スポーツ・山登りの外傷
②きつい靴を履いた
③貫入そう・巻き爪の手術 が70%を占めます。不明30%。
C病態
①爪甲の肥厚
②爪甲と爪床の剥離
③爪の外方偏位(小趾方向へ曲がる・外反)
④爪の感染症の鑑別(爪白癬・尋常性乾癬など)
⑤爪下角質増殖
D治療
①尿素軟膏
②サリチル酸軟膏
③ビタミンローション
④抜爪
⑤爪甲を削り、運動改善をすることで管理する。
⑥はくりした部分を管理して衛生的に保つ。
⑦末節骨の肥厚を防ぎ、体重を支えやすくするために人工爪を利用※
※爪のない状態では末節骨は肥厚し不可逆的な指尖の変形をきたす。
Eまとめ
医師以外のコ・メディカル(セラピスト・ネイリスト・柔道整復師など)が爪甲後彎症の施術を行う際には、手術・投薬ができないことは周知の事実です。
しかしながら、高齢者には非常に多く発生し、転倒やADL低下にも繋がる以外にも運動量の低下によって様々な身体的変化、。精神的な変化を引き起こす懸念があります。
実際には「クリニックを受診したが取り合ってもらえなかった」「思うような治療結果が得られなかった」と言う声も多くコメディカルを頼るケースは少なくない。
従って私たちコメディカルは感染症に注意を払い、できるなら医師との連携を図りつつこの高齢者特有とも言える爪甲後彎症と向き合うべきであると考えます。
また、私たちが向き合うためには医師の行う治療の他、「接地の改善」を行うことが不可欠であるように思う。
この接地の改善は私たちにとって言わば「得意分野」であり「テーピングやインソール」の併用も考えられる。
言い換えれば、高齢者の足に向き合うためにはこの辺りの技術は必要不可欠ではないでしょうか?
正しく、安全に、そして高齢者の転倒を防ぎひいては寝たきりの高齢者を減らすために寄与する技術であると私は思います。
参考文献
爪の診療実践ガイド(全日本病院出版会)
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